京都市防災協会

 一般財団法人京都市防災協会は、防災思想及び防災知識の普及並びに防災に関する技術向上のための教育指導その他地域防災体制の確立に資する事業を推進し、もって地域社会の安全と福祉の増進に寄与することを目的として設立されました。
防災協会建物外観

ごあいさつ

 京都市防災協会は、京都市の全額出捐による財団法人として、平成6年10月1日に京都府知事の許可を受けて設立、平成25年4月1日に一般財団法人へ移行しました。この間、主に、京都市市民防災センターの運営を通じて、防災思想及び防災知識の普及に取り組んで参りました。
 京都市市民防災センターの運営につきましては、防災週間における防災イベント、防災講演会及び防火・防災講習等を開催し、コロナウイルス感染症の位置づけが変更されて以降、来館者数は徐々に増加し、令和5年度の来館者数は「6万9千人」で前年度から「3万人」の増となり、開館以後の入館者数は、243万人を数えることができました。今年度は、さらに多くの方々の来館が期待されるところです。
 令和6年に入り、元旦に能登地方で大規模な地震が発生し、同月3日には、北九州市小倉北区の飲食店街で大規模な火災が発生しました。また、4月には豊後水道を震源とする地震が発生し、他方各地でも揺れの大きい地震が、観測されております。
 これらの状況に鑑み、いつ、どこで発生するか予測できない災害への備えの重要性を再認識したところでございます。京都市市民防災センターでは、多くの方が体験学習され、あらゆる災害から「命を守る行動」と「災害への備え」の重要性を学んでいただけるよう、一層取り組んで参りたいと考えております。
 また、防火防災に係る講習につきましても、従来から実施している防火管理・防災管理講習等の充実を図り、事業所における火災予防等の取組が推進されるよう取り組んで参ります。
 当協会といたしましては、地域社会の安全の向上に貢献していくため、消防行政機関との連携を密にして、京都市市民防災センターの来館者をはじめ、市民の皆様方への様々な情報の提供などを通じて、更に「災害に強い人づくり・組織づくり」を推進して参ります。

令和6年7月

一般財団法人京都市防災協会
理事長 川 中 長 治

設立趣旨

 近年、都市構造の急激な変化の中で、災害も複雑多様化し、都市における安全対策が市民生活の重要な基盤を成している。
 今後、安全で快適なまちづくり及び市民生活づくりを進めていくに当たっては、火災をはじめとする各種災害の予防あるいは災害が発生した際の被害を最小限にとどめるための消防力の充実強化に加え、市民が防災に対する知識と行動力を正しく身につけ、更にはそれぞれの生活環境の安全を自らの手で守っていくことができる『災害に強い市民づくり』を強力に推進していくことが強く求められている。
 これらの課題に適切に応えていくためには、市民の防災に対する関心を一層高めるとともに、長期的な視点に立った防災思想の普及啓発を行い、自主防災組織や事業所の自衛消防隊あるいは地域社会を構成する各種団体などに対する防災指導の充実を図るとともに、市民一人ひとりが自らの家庭、職場、地域を災害から守るための知識、技能、行動力を持つことができるようきめ細かな取組を積極的に行っていくことが不可欠となる。
 以上のような現状を踏まえ、防災思想の普及高揚のための広報事業、京都市市民防災センターにおける体験等を通じた防災教育及び事業所の防火管理者やそれぞれの地域における自主防災活動に携わる市民に対する訓練指導など地域事情に即したきめ細かな防災関連事業を積極的に推進し、災害に強い市民、事業所を育成するとともに消防行政との有機的な連携を図り、もって地域社会の安全向上と福祉の増進に貢献することを目的とする。

一般財団法人京都市防災協会概要

名称 一般財団法人京都市防災協会
設立者 京都市
設立日 平成6年10月1日
基本財産 1千万円(全額京都市出捐)
事務所 京都府京都市南区西九条菅田町7番地
京都市市民防災センター内
事業
  • 防災思想の普及及び高揚に資する事業
  • 事業所等に対する防災の教育指導に資する事業
  • 各種防災関係講習
  • 防災に関する調査及び研究
  • 防災設備等の普及指導
  • 京都市市民防災センターの管理運営
  • その他協会の目的を達成するために必要な事業
役員等
  • 理事9名以上11名以内
  • 監事2名
  • 評議員11名以上13名以内

京都市市民防災センターの管理運営

指定管理者の名称 一般財団法人京都市防災協会
主たる事業所の所在地 京都府京都市南区西九条菅田町7番地
京都市市民防災センター内
指定期間 令和5年4月1日~令和9年3月31日(4年間)

京都市市民防災センター条例

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